機械音痴の私が
スカイプでお稽古!?
美きえ師匠のもとで、江戸端唄三味線を習い始めて、あっという間に5年がたちました。
5年前、体調を崩して仕事をやめたとき、偶然、親戚からお稽古用の三味線を譲り受けました。
機械音痴の私が、スカイプを駆使して、地方にいながら東京からお稽古して頂けるようになるなんて
そのときは、想像もしていませんでした。
最初は地元の小さな三味線教室に通い始めましたが 3か月ほどして「何か違う…」と・・・
インターネットで検索してみると、どうやら私のやりたいジャンルは『端唄』であると気付きましたが、
あいにく地元には端唄の先生がいません。
丁度そんな頃 今では姉弟子にあたる美き嶋(上島カンナ)さんのマンガ 『でしにっき』にも出会い、
そこから美きえ師匠のHPにたどり着きました。
HPで紹介されている師匠の弾き唄いは、「こんな風に弾いて唄いたい!」と思い描いていた『端唄』そのもので、
「遠方のお稽古、相談に応じます」の文字を頼りにメールを差し上げたときには、すでに入門すると
心に決めていたような気がします。すぐにお返事を頂き、師匠宅へ伺い、入門のお許しを頂きました。
そして いよいよスカイプでのお稽古が始まりました。
最初の頃は、画面が固まって、途方にくれるようなこともありましたが 年々 通信環境が整ってきて 5年たった現在では、
対面のお稽古と 全く同じという訳にはいきませんが、私のスキルに合わせた御指導により、安心してお稽古させて頂いています。
思い込みで 間違った指使いで演奏していていたり 間違った節回しをしていたりしても すぐに原因を指摘して頂けます。
オンラインでの学習、テレワーク等が注目されているここ最近の状況を考えると、
5年前、スカイプお稽古を始めさせて頂けたことを本当に感謝しています。
若い方のように、見ただけで師匠と同じように指を動かせたり、
唄が上手く唄えるわけではないのですが、積み重ねたお稽古のおかげで、
江戸端唄の奥深さ、歌詞の面白さ、粋さなどにますます魅了されています。
いつの日か、拙いながらもそれらを今度は伝えていける立場になれればと思い、これからもお稽古していきたいと思っています。
頻繁には会えないけれど、励ましあえたり、尊敬できる仲間の皆様とともに。